大学入学などを機に、一人暮らしを始める大学生の中には、アパートでインターネットをしたい!と思ったが、
「アパートでインターネットするにはどうしたらいいの?」
「どんな方法があるの?」
と困っている方は多いのではないでしょうか。
そういった大学生へ向けて、ここでは、アパートでインターネットをする方法として以下7つをざーっと紹介し、最後に大学生へのおすすめを紹介しています。
ぜひ、アパートでインターネットを始めるのに役立てていただければと思います。
- インターネット無料・完備のアパート
- 光回線
- ケーブルテレビのインターネット
- ADSL
- モバイルWi‐Fiルーター
- ホームルーター
- テザリング
※お住まいのエリアやアパートの設備状況よっては、利用できないものもあります。
目次
1.インターネット無料・完備のアパート
アパートにインターネット環境がすでに完備されている場合に、それを利用する方法です。
インターネットを無料で利用可能であったり、家賃に含まれているケース、別途料金を払えば利用できるケースなど、アパートによって様々です。
また、インターネットの接続方法なども様々で、LANケーブルを挿すだけで使えるものや、無線で接続するものがあります。
入居後すぐ使える!
インターネットの環境が、すでにアパートに備わっているため、入居者は、入居してすぐに利用可能です。新たに自分で契約したりする必要はありません。
接続方法や、使い方は各アパートの大家さんや管理会社などに確認しましょう。
※そもそもネット環境が完備されたアパートでの話
インターネット環境を完備しているアパートに住んでいる方、これから住む予定の方に限った話です。
インターネットが完備されていないアパートでは、入居者はネット契約するなど、自分で何とかする必要があります。
2.光回線
自宅へ引き込んだ光回線を使用してインターネットをする方法です。光回線には光ファイバーケーブルを使用しており、光信号で情報を伝達します。
有名な光回線サービスとしては、NTT東日本/NTT西日本が全国的に提供する「フレッツ光」があります。
その他、関西の「eo光」や中部の「コミュファ光」など特定地域で提供される電力系会社の光回線などがあります。
高速・安定した通信でインターネット!
高速かつ安定した通信が、光回線のメリットです。
光回線は、最大1Gbpsや最大2Gbpsといった速度で通信可能で、インターネットをする方法の中では、最も高速です。
さらに最近では最大5Gbpsや最大10Gbpsのサービスも出てきており、より高速な通信が可能となってきています。
また、電磁波による影響を受けないので、安定した通信が可能です。
ネットで動画を観たり、オンラインゲームをするのに最適です。
※工事が必要
光回線でインターネットをするためには、光回線を引き込む工事が必要です。
工事自体は数時間で終わりますが、申し込んでから工事までが、数週間~1カ月、時期によってはそれ以上かかることもあるので、すぐにインターネットを使いはじめることができません。
また工事費として、一般的に、15,000~24,000円くらいかかります。
※アパートによっては利用できないかも…
アパートなどの集合住宅で光回線を利用する場合、建物に集合住宅向けの光回線の設備が導入されている必要があります。
設備が導入されていると、集合住宅の共有部まではすでに光回線の敷設は済んでいます。共有部から各戸へ回線を引き込む工事をすることで、光回線が開通します。
設備未導入であっても、戸建て住宅へ引き込むときと同じように、直接電柱から部屋へ引き込むことで利用可能です。
ただし、アパートの壁に穴を開ける可能性があるので、大家さんの許可が必要です。許可が下りないと引き込めないですし、提供エリア、建物の立地などによっても引き込み不可になることがあります。
※光回線100%でないことがある
「光回線100%でない」がどういうことかというと、アパートによっては、光回線以外の回線を使用することがあるということです。
アパートなどの集合住宅では、あらかじめ建物の共有部まで光回線を引いておき、契約のあった各部屋まで光回線を引き込む工事をして開通します。
しかし、この建物共有部から各部屋へ引き込むときの回線として、光回線ではなく、既存の電話回線を使用したり(VDSL方式)、LANケーブルを使用する(LAN配線方式)ことがあるのです。
そして、どの方式になるかは、アパートの設備状況によります。
VDSL方式やLAN配線方式の場合は、通信の最大速度が光回線より遅くなります。
3.ケーブルテレビのインターネット
ケーブルテレビ回線を使用してインターネットをする方法です。「CATV」、「CATVインターネット」と言ったりもします。
ケーブルテレビは、その名の通り、テレビ放送をケーブルで配信するサービスですが、そのケーブルを使用して、インターネット接続サービスも提供しています。
有名なサービスは「J:COM(ジェイコム)」などがあります。
多種多様なチャンネルでテレビが楽しい!
インターネット接続サービスもありますが、ケーブルテレビのメインは、やはりテレビ放送です。
ケーブルテレビ事業者は、地上デジタル放送だけではなく、BS、CSといった多チャンネルサービスも提供しています。
スポーツ、映画、ドラマ、アニメ、ニュースなど、多種多様な専門チャンネルを楽しむことができ、さらに、ケーブルを使って配信されるため、台風など天候の影響を受けません。
テレビ好きにとっては非常に魅力的なサービスであると言えます。
※インターネット目的だと微妙かも…
多チャンネルよりもインターネットが目的だ、という方には、ケーブルテレビのインターネットは、あまりおすすめできません。
テレビ+インターネットのセットで料金が安くなるといったケースが多く、インターネットのみの契約だと料金が割高です。
また、通信速度については、光回線より遅く、特に上りの速度が遅いので、動画をアップロードする方や、オンラインゲームをする方には特におすすめできません。
検索したりSNSを見たりする程度であれば問題なさそうですが、やはりメインはテレビ、ついでにネット、というのが基本のようで、インターネット目的の方にはおすすめできません。
4.ADSL
電話回線(メタル回線)を使用してインターネットをする方法です。
光回線がどんどん主流になりつつあり、ADSLのサービス終了や新規申し込み受付を終了する事業者が増えています。
光回線に比べて安い!
ADSLは、月料金2,000~3,000円くらいなので、光回線の3,000~4000円に比べると安いです。
光回線ほどの速度を必要としない、例えばネットで動画をあまり見ない方やオンラインゲームをしない方は、ADSLでも十分かと思います。
※利用場所によって通信速度に影響あり
ADSLは、外部からのノイズの影響を受けやすく、利用場所と基地局の距離が離れているほど通信速度が減衰します。
※距離とは、地図上の直線距離ではなく、電話線の長さです。
基地局から2㎞以内であれば、不満なく利用できるようで、オンラインゲームはしない、動画をよく見ないというのであれば、十分かもしれません。
基地局から2.5㎞を超えると極端に速度が落ちると言われています。
5.モバイルWi‐Fiルーター
モバイルWi‐Fiルーターという手のひらサイズの端末を使用し、電波を使ってインターネットをする方法です。
ドコモやソフトバンク、UQコミュニケーションズといった通信キャリアがモバイルWi-Fiルーターのサービスを提供しています。
またその他に、「FUJIWiFi」など、モバイルWi-Fiルーターを長期レンタルする事業者もあります。
持ち運びできるインターネット!
モバイルWi-Fiルーターは、電波を使用してインターネットに接続されるため、電波が届くところであれば、どこでもインターネットを利用可能です。
サイズはスマホと同じくらいの手のひらサイズで持ち運びも簡単です。
外でもネットを使いたいという方や、引っ越し予定のある方にもおすすめです。
工事不要ですぐ使える!
モバイルWi-Fiルーターは、工事不要です。これはかなり大きなメリットです。
例えば光回線のように工事が必要な場合、日程の調整や、工事の予約、大家さんの許可、などなど、工事が必要というだけで、いろいろと面倒なことが多いです。
しかし、工事不要のモバイルWi-Fiルーターなら、そういった工事に関わるすべての面倒ごとは一切必要ありません。
申し込みをして、モバイルWi-Fiルーターが手元に届けば、すぐにインターネットを使うことができます。
※場所によっては通信が安定しない
モバイルWi-Fiルーターは、電波を使って通信するため、利用場所によっては、通信が安定しません。
トンネル、山間部、地下、屋内など電波の弱い場所では、接続できない恐れがあります。
※通信速度制限がある
モバイルWi-Fiルーターは、通信速度制限があります。
1カ月で7GBや、3日で10GBなど、一定の期間に使いすぎると、その後ある一定期間の間は、制限を受けて通信速度が遅くなってしまいます。
モバイルWi-Fiルーターを申し込む際は、通信速度制限にかかる条件などを確認し、問題なく利用できるかどうか確認しましょう。
6.ホームルーター
電波を使ってインターネットをする方法です。ホームルーターという機器を、部屋に置いて使います。
要は、モバイルWi-Fiルーターの据え置き型です。
ソフトバンクが提供する「SoftBank Air」や、UQコミュニケーションズのWiMAXのホームルーターなどが有名です。
工事不要で置くだけ簡単!
ホームルーターは、工事不要です。
工事のための段取りや、工事日まで待つなど、面倒なことが一切必要ありません。その上、ホームルーターが届けば、すぐにインターネットを利用可能です。
コンセントに挿して、パソコン・スマホなどをWi-Fi接続するだけです。
Wi-Fi電波が強い!
ホームルーターは、家で使うことに最適化されています。そのため、モバイルWi-Fiルーターに比べ、Wi-Fi電波が強く、一台置いておけば、家中まるごとWi-Fi環境になります。
ただ、アパートなど1部屋しかない環境で利用する場合は、モバイルWi-Fiルーターで十分かもしれません。
※通信品質は電波状態による
ホームルーターは、電波を使って通信するため、通信速度や安定性は電波状態に左右されてしまいます。
ホームルーターは、部屋に置いて使用します。自宅がサービス対象エリア外であったり、電波が受信しにくい場所であった場合、利用するのは難しいでしょう。
※持ち運べない
ホームルーターは、持ち運びを想定して作られていません。家の中で使うことを目的としており、使用には電源が必要です。
外でもインターネットを利用したいという方には、あまりおすすめできません。
7.テザリング
スマホを中継してインターネットに接続する方法です。
インターネットにつなぎたいパソコンなどを、Wi-FiやBluetooth、USBなどでスマホに接続し、スマホのLTEなどのモバイル通信を使ってインターネットに接続します。
テザリングに対応したスマホで利用可能です。
スマホがあれば別途費用がかからない!
テザリングは、スマホがあればいいので、モバイルWi-Fiルーターのように、別途端末代などがかかりません。その分節約することができます。
※スマホの通信制限
テザリングは、スマホのモバイル通信を使用するので、スマホの通信量が増えます。そのため、スマホの通信制限にかかりやすくなってしまいます。
スマホの通信制限には、ほとんどかかったことないし余裕だ、という方でも、テザリングによって翌月の制限解除を待つ羽目になるかもしれません。
※スマホのバッテリー消費量が増える
テザリングした場合、スマホのみを普通に使用するよりも、通信の中継として機能する分、バッテリーの消費量が増えます。
普段からスマホのバッテリー消費が激しい方は、特に注意しましょう。
大学生におすすめの方法は、モバイルWi‐Fiルーター
ここまで、アパートでインターネットをする7つの方法を見てきましたが、その中で、多くの大学生におすすめできるのは、モバイルWi-Fiルーターです。
「持ち運びできるインターネット」であるモバイルWi-Fiルーターが、大学生のインターネットの使い方や使う場面を想像した時に、一番マッチしていたからです。
学校、カフェ、公園、友達の家でもインターネット!
外でも使えるモバイルWi-Fiルーターなら、自宅での使用はもちろん、その他いろいろな場面での活用が想像できます。
- 学校で次の講義を待ってるとき、通学中などの暇つぶしに
- カフェや公園でパソコン開いてオシャレに課題を済ませたり
- 料理や風景の写真を撮ってSNSに載せたり
- 友達の家に行って遊んだり一緒に勉強するときに
このように自宅以外でインターネットを利用する場面が多いであろう大学生には、モバイルWi-Fiルーターはピッタリではないでしょうか。
まとめ
一人暮らしの大学生に向けて、アパートでインターネットをする方法とおすすめを紹介してきました。どんな方法があるのかざっと確認できたのではないでしょうか。
また、外でのインターネット利用が多い大学生へのおすすめとして、モバイルWi-Fiルーターを紹介しました。
本記事を参考に、インターネットを使う頻度、目的、使い方などから、ぜひご自身に合った方法を選んでみてください。